第二部・眼鏡とナンパ

第一部「野球と周囲の声」は、ちょっと長くなりそうなのと眠いので明日にでも。忘れてなければ。

試合終了後に眼鏡を作りに行った。正直、今の眼鏡の度数では限界だ。一度度数を上げた状態を体験してしまったら、もう元には戻れない。目を細めないとよく見えない眼鏡なんて、眼鏡の形をしたただの顔の飾りだ。

普段使いとはいえ、主に仕事の時に使う眼鏡なので、あまり遊んだデザインの物は選べない。なのに、気にいたデザインは大抵オフ用。フレームに桜の彫刻っぽいのが施されていたり、フレームにワンポイントで渦巻きが入っていたり。かわいいのだが、仕事の時には使えない。かといって、仕事用と遊び用と2本購入するほど懐の余裕もないし、使い分けするほどお洒落さんでもない。結局セルフレームの無難なのを選んだ。

先月コンタクトを作って貰った時に書いて貰った処方箋には、有効期限が記入されていて、既に期限は過ぎている。でも、一ヶ月やそこらで視力なんか劇的に低下しないだろうし、まあ大丈夫だろうと高を括っていたら、最終チェックの、レンズを入れての視力検査でさっぱり文字が読めない。あれか、半日コンタクトでいたからか？それとも待ち時間のあまりの長さに読書しだしたのがいけなかったか。眼科の処方よりもう一段階強めると1.0レベルで見えるのだが、あきらかにくらくらしそうだった。今使っている眼鏡より三段階ほどあがるらしいし。多分疲れ目とかコンタクトとかそんな要因で見えてないだけだろうからと割り切って、眼科の処方箋どおりに作って貰うことにした。万が一、本当に一ヶ月間で劇的に視力が落ちていたのだとしても、それでも今の眼鏡よりは物が見える眼鏡が出来上がるのだし。

1時間ほどでできるとのことだったので、待ち時間にゲーセンで遊ぶ。マリオカートがやりたかったのだ。日曜の夕方、家族連れがそろそろ帰宅準備をしだす頃、ほのかに汗臭い、しかめっ面の女が、一人マリオカートにいそしむのは、少々どころか、かなりさびしい。だからかなのか、小学2年生ぐらいの男の子に対戦を申し込まれた。･･･見せてやろうではないか、スーファミ版マリオカートの女王相手にずっと負け続けてきた女の腕前を。
妹がさ、マリオカートすごく上手なんですよ。私はマリオカート、下手です。と言うわけで、手抜き無しで子供に負けました。かなりアイテム使い巻くって、大人げなく対戦したのですが、向こうは手馴れておりましたよ。ええ。･･･こちとらマリオカート3回目なんだもん。ハンドルとか実車と手ごたえが違うんだもん。いいんだ、道路は安全運転だし、アイテムとか使わないし。

出来上がった眼鏡を受け取って、そのままかけて帰ってきたが、くらくらしないし、見づらいとかもないで、多分視力検査のタイミングが悪かっただけなんだろう。